こんにちは~!!
5児の父のさすらいの旅人ことKONMA08です!
なんかこの盆休みで力尽きてしまい
ブログも今回のこれしか
ストックできてませ~ん(>_<)
コメントの返事もできてませ~ん(ToT)
すみませ~ん(T_T)(T_T)(T_T)
私が18歳の夏休みに挑戦した北海道片道切符の旅の話です。
只今絶賛連載中の【旅人物語】も佳境に入りました。
今まで読んで下さった方も…
また最初の方を知らない方…
そして私自身が内容を思い出すため(?)
前回と今回に分けて今までのお話をでぃれくた~ずかっと。
あの頃を振り返りたいと思います。
1989年 夏…
当時18歳…ちょうど30年前のKONMA少年は【青春の18キップ】※片手に大阪を旅立ち三日目にして念願の北海道の大地にガンダムの第1話のように立った。
しかし時間のあった私は観光するでもなくパチンコをしてしまい…
手持ちの残高690円な~り~!!
どうする!? オレっ??
※【青春の18キップ】1枚の切符で1日中JR線の急行電車までなら乗り放題の切符。5枚綴りで当時は1万円(現在は11850円)でした。
It's A Long Road - Dan Hill w/ Lyrics
こちらの曲は映画【ランボー】のエンディング曲です。
私のもう一つのブログの映画主題歌ベスト10の記事の時にベスト10入りしてる曲なんですよぉ。
よければそちらの記事も覗いてみて下さい。
寝袋片手に道路を歩くとこの曲が頭に流れんねんなぁ。
あの頃を思い出します。
ではこの曲を聞きながら【旅人物語】をどうぞ!!
8月10日(木)
JR札幌駅で朝を迎える私…
当時は今のようなキレイな札幌駅の大工事中だったため至る所にテントのような場所があった。
そのテントの片隅などでバイカーの人らが寝袋で寝たりしてたので私も同じように寝袋敷いて一夜を明かしたのです。
残金690円…
…どうしたものかと悩んだ時…ふと親父の言葉が脳裏に蘇る…
親父『困った時に読め』
※旅立つ前日に親父にもらった手紙の話…こちらもどうぞ。
旅人物語:総集編~中の巻~
旅立つ前日に親父にもらった手紙…
きっと何かヒントが隠されているのだろう…
それとも松下幸之助の励ます名言が書かれてるのか??
この手紙は読むまいと思っていたのだが…まさか…まさかこんなにも早くお世話になる時が来ようとは…。
そう思いながら茶封筒を開けた。
私『【読め】??…福沢諭吉が1枚2枚3枚…』
そうなのである。
茶封筒の中には輝く福沢諭吉さまが3枚…3万円入っていたのである!
うすうすお金ではなかろうかとは思っていた。
私『な…何が【読め】や…ったくホンマに…』
やはり親父にはかなわんなぁ…。
さてここで問題です。
残金690円の私が親父からの3万円を読んだ(見た)後…どのような行動を取ったのでありましょうか?
A:このお金を元に倍以上に増やしてやろう!とパチンコに行く。
B:このお金は使えへん!とバイトを探し始める。
C:このお金でとりあえず帰れそうやな。と安心してもう一眠りする。
…さてどれでしょう?
※ここから日記に書いてる文章をそのまま記載しますね。
親父のバカヤロ~っ!!
でもめちゃくちゃに感謝していますよぉん。
これでなぁんとか夏休みは生活できそうだよねん。
と思い寝た…。
そして…
ヒマやしせっかく札幌におるんだからと観光めぐり。
まぁパッと見ぃは大阪も東京も札幌もみな一緒やね。
時計台とか道庁そして大通り公園・TV塔などを見て回りました。
まぁかなりリッチになったのでススキノを抜けラーメン通りでラーメンを食べました…
という訳で正解は…
Cのこのお金でとりあえず帰れそうやな。と安心してもう一眠りする。
…でした。
でも当時18歳の私よ…何しとんのよん…。
ここは『くっそぉ~!!このお金は使えん!!』
とちゃうのかいな??
あぁ情けない情けない…
もしあの頃の私にモノ申せるのならこう言いたい…
何しに北海道に行ったんや?
と…。
そしてラーメンでお腹の満たされた私は今宵も札幌駅に寝るのでした…
翌朝。
私は札幌を歩いて回ろうと決意します。
まさかこれが恐怖の札幌道中巡りになるとも知らずに…
8月11日(金)
当時の日記の書き出しより
『あぁ~ん…もう歩けません。私のこのカワイイ足くんが死んでます…どうしよう…』
私の身体に何が!?
この日の朝…前日の札幌ラーメンのぬくもりを胸にすがすがしい朝を迎えた。
札幌近辺を歩いて回ろうと思った私はまずは中島公園という所に行った。
池や小さな滝に見とれてチラッとスケッチなどをしてたらおばさんが近付いてきて色々と世間話をして下さり心が和んだ。
しばらくして観光案内所に行き行けそうな場所を詮索し札幌芸術の森という名前が目にとまったので行くことにした。
観光案内の人に道のりを聞いた時に
『バスなら40分ぐらいで…え? 違う?? 車ですか…ええ? 歩き?? こっから歩いて行くのですか?? せめてバスで行かれた方が…』
と何度も念押しされた意味はこの時まだ分からなかった…
『歩いていけないこともないですが…』
観光案内の方の心配をよそに今思えばとんでもない格好(旅行バックにサンダル…水筒などは持っていない)で芸術の森を目指すのでした…。
ただひたすらに豊平川の川沿いを歩きました…
もう延々と…
今思えば何で電車とバスに乗らなかったのか…
それはたとえ親父から受け取ったお金があったとしても必要最低限しか使わないでおこうと思ったからなのか?? 若き08よ? そうなのか?? そうなんやな??
そしてようやく札幌芸術の森に辿り着くが…
日記にはこう書いてあった…
『この暑さに耐えきれず川に入りながら歩き…ふんでふんで着いた。はちゃめちゃに長い…もう死んだ死んだ…』
と。
せっかく着いた札幌芸術の森のことが書かれてなかった…日記には。
そして私の記憶にもこの公園がどんなだったのかまるで残っていない…
なぜならこの後…さらなる試練(?)が私を待ち受けてるからだ!!
日記にはこう続いていた…
『もう死んだ死んだ…。で、そっから滝野すずらん丘陵公園まで歩いて来たんだけども…』
この札幌芸術の森から滝野すずらん丘陵公園までの道のりが恐怖の始まりなのでした…。
歩き疲れた私はしばらく札幌芸術の森で休んだあと
『確か滝野すずらん丘陵公園っていうのがこのへんにあったはずや…滝って名前が書いてあるしせっかくやからそこで寝ようか?』
札幌駅に(またあの地獄のロードを) 戻るよりは滝野すずらん丘陵公園の方が近いんとちがうかな??…なんて甘い考えが私を恐怖の坩堝に陥れるっ!!
まだ日の明るい夕方に札幌芸術の森を出た私は疲れた身体にムチ打って歩いた…。
北海道に住まわれてる青空 ぷらす (id:aozprapurasu)さんのコメントに『中島公園から札幌芸術の森まで12Km以上でそこから滝野すずらん丘陵公園まで10Km。合計22Km以上を歩きで…若さって凄いですねぇ』と…。
ただただ道路に表示されている【滝野すずらん丘陵公園】という看板だけを頼りにトボトボと歩く…山道をトボトボと…
日が沈み始めた頃にやっと気付くのである…
この山道には外灯がなぁ~いっ!
と…
30年も前のこと。
コンビニはもちろんのこと自動販売機もなく山のふもとには町の灯りも見えず車も通らない北海道の山道…暑さでのども渇いていたが水筒も何も持ってないノ~天気男の私。日が沈むとだんだんと真っ暗になり肌寒くて私の三杉純のようなガラスのハート はドキドキとハラハラが止まらなかった。
三杉純?? 誰??…ググって下さい。
が…しかし。
ふと空を見上げると大阪では見たこともないような星たちが大地を照らしていた。
が…上を向けば明るいですが山道はもう闇ですわ。
やがて目もなれてきて何とか道は分かるようになってきた。
それでも人の気配はもちろん車も通らない山の夜道はとてつもなく恐ろしかったに違いない…記憶では暗い看板の文字しか覚えてないねんけどね。
そして何時かは分かりませんが滝野すずらん丘陵公園の看板が見えました!!
『おぉ~っ!! やっと着いた~!! …??』
そう…やっと着いた滝野すずらん丘陵公園…
あんなに夢みた滝野すずらん丘陵公園…
暗い夜道を歩いてきた滝野すずらん丘陵公園…
ぼくらの仲間だ滝野すずらん丘陵公園…
なのにそこにはでかでかと入場門があり…
閉まってました…
『ウソやん…』
普通に無料で入れる公園やと思ってたのに…入場門とな??
そして私はそのまま近くにあった駐車場でバタンと倒れ込むように深い眠りにつくのでありますが…
8月12日(土) 朝…
薄明るくなってきて目覚める…
さすが北海道の山中…死ぬほど寒かった…
いちよう寝袋で寝てたんですけどもね。
そして昨日の夜は真っ暗だったのと疲れてたので気付かなかったんですが…
目覚めた駐車場のすぐ側は…
墓地だったのです!!
青ざめる私…そのまま見なかったかのようにトボトボと入口まで向かう…
???
今滝野すずらん丘陵公園のオフィシャルサイトを覗いてみたのですが…ない。
墓地っぽいところが見当たらないんやけども…??
この日の日記には
『はぁなんとか無事生きてました。でも正直いってとてもとても怖かったです…なんせ目覚めれば墓地…それにとっても寒かったです』
とだけ書いてあるのですが…。
恐らくであるが私はこのあとここまで来た道のり…恐怖の死の道…22Km以上あるデッドロードをまたまた歩いて札幌駅に帰る(?)んやけども…その道中があまりにも辛すぎて墓地の描写が記憶から消えているのかな??と…
一体何だったのか??
…疲労からくる幻想?? 夢? 幻のごとく??
※後日青空 ぷらす (id:aozprapurasu)さんのコメントで
恐らく真駒内滝野霊園ではなかろうか?
と教えてもらいました。
滝野すずらん丘陵公園で滝を眺め…昨日の疲れを癒し…そして…札幌に向かう!!
帰りの道中はお店はもちろんジュースの自動販売機すらな~い!!
水筒も何も持ってない私はノドがカラッカラ…
日記にも
『今日は死んだ…最高に死んだ…』
と書いてある。
もうただひたすらに山道を下って来るのでした。
そして滝野すずらん丘陵公園を出て7時間…
私は中島公園に戻ってきたのでありました!!
ただ前日と違うのは昨日は段々と山の真っ暗な山道を登って歩いたのに対しこちらは暗くなってきても外灯があったこと。
灯りがあることで心がこんなに安らぐなんて。
それに見て見て!!
『今夜はこの中島公園で寝るんやけどもホラホラ…カップルばっかり。
うらやましいやんか…アカン…旅立って6日めにしてさみし~なってきた…つらいよぉ~ん』
日記にはこう書いてあった…。
8月13日(日)
小雨が降っていた…
朝から悪寒と頭痛がする…風邪やろか??
昼過ぎまで屋根のあるベンチに座り友達への暑中見舞いを書いていた。
そして
親父からもらった封筒に入っていたお金にいつまでも頼ってられへんと意を決してアルバイトを探し始めるのでした。
旅行鞄と寝袋を背負ったサンダルの青年が札幌の都会を歩きまわりアルバイト募集の貼り紙を探していた。
ある一軒のラーメン屋さんがあったのでアポなしでいきなり店長を呼び出し…
私『あの…そこの貼り紙みて。アルバイトしたいんですけど…』
この妖しげな私を下から舐めまわすように見る店長。
店長『? 住む所あんの??』
私『今 札幌駅で寝泊まりしてます…』
……ええ。
もちろん断られました…ものの3秒で!
ドラマのように『家に泊まりな』という返事がくるものだと思っていた。
なのでかなりショックで悔しくて悔しくて悔しくて。
やけになってお金を散財するのでした…もちろんパチンコはしてませんが。
友達へのお土産を山ほど買って余計に荷物が増えるというアホまるだし。
3日ぶりの銭湯で汗を流し洗濯もして再び札幌の駅に寝袋を敷く…。
するとリュックに寝袋を背負ってる30歳ぐらいの1人の男性Mさんが
M『ここ空いてる? 寝袋敷いてええかな?』
私『どうぞどうぞ』
M『兄ちゃんどっから来たん??』
私『大阪ですけど』
M『おお。俺も大阪の吹田市や』
私『ええ~!? 僕も吹田の◎◎ですけど!!』
M『ウソやん!? 俺も◎◎の××に住んでるで!!』
私『マジっすか!? めちゃめちゃ近いやないですかっ!!』
そうなんです。もうメッチャ近所に住んではったのです!!
そこで私は今日までの道のりとバイトを断られたことを話てました。
すると…
M『帯広に【カニの家】っていうのがあるわ。夏場はツーリングとかで旅してる人らのキャンプ地みたいになっててバイト紹介してくれるで。JRの貨物の荷降ろしとか1日1万円ぐらいくれるんちゃうか』
おぉ~何という素晴らしくありがたい情報なのか!!
8月14日(月)朝方…
Mさんも20歳ぐらいの時に私と同じように寝袋片手に北海道に来た話や今回は結婚前の最後の独身旅行ということで10年ぶりに寝袋片手でやって来た話などをしておりました。
『安くて美味い食堂があるで』と北海道大学の学生食堂まで案内してもらい朝御飯を御馳走してくれたのでした。
もう何というありがたいお方なのでしょうか…。
残念ながら大阪に帰ってからMさんと会うことはなかったのですが今にして思えばひょっとして若かりし父が私に手助けをしにきてくれたのか…なんて。
そしてMさんと別れいざ帯広へっ!!
久しぶりに乗った電車はアホみたいな歩きよりも遥かに居心地が良かった。
そして帯広に到着。
ありましたありました【カニの家】~!!
駅前にテントが張ってあってバイクが何10台も止まってて…
今もあるのかな~って思って調べてみましたら…
ありました~!!まさにこの写真ですよ~!!
うわぁ~ん…懐かしいぃ…泣けてきた…。
pucchi.net ただ…今は当時の面影はなくだいぶ離れた場所にログハウスになって今でも旅人を迎え入れてくれてるそうです~!!
この【カニの家】がね…もう泣けてきちゃうんですよぉ~ん。
…つづく
さぁ今まで書いた【旅人物語】の第十五話までを2回に分けて総集編をお届けしましたが…
いかがだったでしょうか??
この後に【カニの家】にて無事バイトをみつけれるのですが…
物語もいよいよクライマックス!!
最新話は近日更新予定であります!!
本日は最後まで読んで下さりありがとうございました。
ホンマに何度も書きますがいつも暖かなコメントをありがとうございます。
更新日の日はコメントを読めるのが楽しみでワクワクしております。
できる限り皆様のブログにもお邪魔したいと思っておりますので
これからもどうぞ宜しくお願いしますね。
お時間のある時にでも遊びに来て下さいね。
また【月刊KONMA08】でいただいた
ブックマーク及びコメントの返事は毎週月曜日の記事に更新予定であります!